こんなもので一年半ぶりの再開、といっていいんだろうか

上海。
三年前の香港に次いで二度目の中国旅行となった。少なくとも、昨日の夕方、この地に着いてから目にしたこの都市の状況からすると、あらゆることが香港の都市的刺激の何割(何倍?)増しかといった印象であった。今回はモリさんとマルフジ君、それに明日からはマルフジ君の先輩にあたる現地在住中国人の方が案内してくれることになっているが、もしそうでなければ、私のような抵抗力のないひ弱でデリカシーに満ちた人間(本当に!)は、ただただホテルに着くなりベッドに昏倒し、たちまち息を引き取っていたことだろう。
それほどまでに、こと建築を中心とした都市的状況や景観に関する限り、観るのにおよそただごとではないといった気恥ずかしさと、よもやそんなことはあろうはずもないけれども、もし仮に同じ設計条件を与えられれば自分だって、といった疚しさを感じずにはとてもいられない類いのものであった。

つまり。
前大戦前後に租界や魔都と呼ばれていた頃の懐旧的ヨーロッパ文化の馥郁とした香り、というか、むしろいまではとても貴種となってしまった高級スパイスの無残な残り香。そして、こういいかたをするのは少し気が引けるけれども、それらを圧倒的に凌駕してしまうかのごときあらゆる新奇、即席の人工甘味料、珍種のスパイス群。加えて、それらの間にかすかに垣間見える欧米や日本から出張してきたにちがいない世界的流行りの建築家たちによるであろう流行りモードの建築群。
つまり、全体としては、私の住む大阪などとは比較にならないほどに混沌、混乱、混雑、混濁した超巨大都市。

夜中に目覚めて書き綴ったホンの僅かな文章。これでも一年半ぶりのブログ更新としてはよほど無理をしたのです。
疲れました。できれば明日、この続きを書きます。
今日は憧れの上海蟹を食べました。タイ米によるチャーハン、空心菜の炒め物がとっても美味しく、価格も香港に較べれば随分と手頃でした。

何と明日、私は、今回の最大目的、簡易水力発電機を購入しに参ります。